【経理業務といえば】決算業務についてじっくり解説!
経理の重要な仕事!決算業務って何?
経理業務において1年のうち最も忙しくなるのが決算業務の時期になるでしょう。
経理業務に携わったことがない方は、その業務内容がどのようなものかというのはあまりわからないのではないでしょうか?
決算業務を一言で表すのであれば、「経理業務の集大成」と言えるでしょう。
決算業務の最終的な目的は決算書を作成することになります。
その過程において、期間中の帳簿の確認や在庫の把握などを2か月という限られた時間の中で行わなければならず、また日常的な経理の業務も発生するため、スケジュール的にはかなり厳しくなりやすいものです。
決算業務が大変、というより普段の業務に決算業務がプラスされるため大変になるといったイメージでしょう。
今回はこの決算業務について解説いたします。
決算業務はどのように進めるのか?
具体的な業務の解説に入る前に決算業務の大まかな流れについて紹介いたします。
決算業務の大まかな流れとしては、
1 日常業務の確定
2 決算残高の確定
3 税金の計算
4 決算書の作成
となります。
それでは、各業務について詳しく解説していきましょう。
日常業務の確定
経理部門では日常的に発生する取引を会計仕訳として記録し、それらをもとに各種会計帳簿を作成することになります。
決算業務では、これらの記録が正しく行われているかどうかを確認する必要があります。
特に現金や預金の会計上の残高と、金種表や通帳の残高とズレがある場合には、原因究明のために時間を費やすこととなるでしょう。
この作業を円滑に進めるためには、日々の業務において不明点の早期解消やダブルチェックを行い、決算期に過去の取引を振り返ることのないようにしましょう。
この日々の業務を確定することで決算に必要な数字の基礎が固まります。
決算残高の確定
日常業務を確定させた後は、その数字を決算時の適正な金額を計算するように整理する必要があります。
この業務を決算整理と呼びます。
具体的には、商品の在庫金額の計算、固定資産の減価償却費の計算や経費の支払い状況の整理になります。
この業務を行うことで、日常業務の記録だけでは表せない決算日時点における正確な会計帳簿が作成できることになります。
この業務におけるポイントは、日々の取引において請求書などを忘れずに整理しておくことになります。
また、決算整理を行った後は勘定科目内訳書を作成します。
これは申告の際に必要な書類で、主な勘定科目について詳細を表したものになります。
税金の計算
決算残高が確定したら税金の計算に入ります。
まずは消費税の計算になります。
売上げにより取引先から預かった消費税から仕入や経費にかかった消費税を差し引いて計算します。
会計上で計上した消費税と実際に支払うべき消費税には多少の差異が生じますが、この差異を修正し確定した消費税を未払消費税として計上します。
次に法人税を計算します。
ここで計算するのは、法人税の他、法人住民税や事業税も計算します。
これらの税金は一般的に法人の所得に税率を乗じて計算されます。
所得とは会計上の利益を税金計算のために修正を加えたものを言います。
税金計算が完了したら税務署などに申告・納税を行うことになります。
決算書の作成
申告・納税が終わった後は、決算書の作成に入ります。
この決算書は、株主総会における説明や銀行に提出するためのものなど、それぞれの目的に合わせて作成します。
内容としては、貸借対照表、損益計算書、製造原価報告書などがあります。
また、数字だけではなく注記事項として重要な情報を記載する必要があります。
これらの決算書は作成後、監査役や取締役のチェックを受け、株主総会にて使用されます。
まとめ
以上の業務を決算日から3か月以内に行う必要があるのが経理業務の集大成となる決算業務です。
期間にすると長く感じますが、取引先への確認や社内でのチェックなど事業規模が大きくなればなるほど必要な手間も増え、厳密に決められた期限に追われるようになります。
また、決算業務に加え、日常業務も消化していかなければなりません。
業務が滞りなく終えられるためにも日々の業務の精度を上げていく必要があるでしょう。
なお弊社では、この大変な決算業務について、皆様の負担を減らすためサポート・代行のサービスを行っております。
税理士をはじめとした経理の専門家ですので、日々の記帳業務から決算書の作成まで、お客様に合わせてサポートいたします。
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