クラウド会計に「向いている人・向いていない人」、導入の「メリット・デメリット」
「エクセルでの経理作業が面倒くさい…」
「クラウド会計って便利なの?」
上記のような疑問・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、
① クラウド会計に向いている人・向いていない人
② クラウド会計のメリット・デメリット
について記載いたしました。ぜひとも参考にしていただければ幸いです。
そもそもクラウド会計とは?
クラウド会計とは、会計ソフトをクラウド化し、サーバーにデータを管理するシステムのことです。従来の会計ソフトと異なり、ダウンロードや初期セットアップが必要ありません。管理の手間も基本的にあまりかからないため、誰でも始めやすいという特徴があります。
最近、クラウド会計ソフトを導入する企業が増えています。理由は「電子帳簿保存法」への対応です。2年間の義務化猶予措置が決定したものの、今回の改正で規制緩和される面がある一方で、罰則規定も追加。これに対応するため、クラウド会計ソフトの導入が進んでいるのです。
弊社でもマネーフォワードやfreeeといった、クラウド会計の導入サポートをしております。
クラウド導入支援サポート – L&Bバックオフィスサポート (yoshida-zeimu.jp)
クラウド会計に向いている人
クラウド会計に向いている人は下記のとおりです。
- ◆ 安さを求める人
- ◆ 人とのやり取りを最小限に抑えたい人
- ◆ 何においてもまずは自分でやりたい人
- ◆ 経営を学ぶ上昇意欲のある人
- ◆ すぐにデータを確認したい人
- ◆ 仕訳に時間をかけたくない人
- ◆ 毎月の試算表を算出したい人
クラウド会計に向いていない人
クラウド会計に向いていない人は下記のとおりです。
- ◆ 経理作業を丸投げしたい人
- ◆ 取引先や従業員が多い人
- ◆ 年に1回まとめて経理作業をやる人(試算表等のメリットが受けられない)
- ◆ 会計の目的が税務申告のためだけの人
- ◆ すでに今の会計ソフト・システムに使い慣れている人
クラウド会計を利用する7つのメリット
クラウド会計を利用するメリットは下記の7つです。
- ① 常に最新のソフトを利用できる
- ② 銀行口座やクレジットカードとのデータ連携が可能
- ③ 法改正への対応が簡単
- ④ 安心できるバックアップ
- ⑤ 経費・請求書・給与などバックオフィス業務を自動化することができる
- ⑥ 簿記の知識がなくても帳簿作成ができる
- ⑦ スマートフォンからも操作可能
1つずつ見ていきましょう。
1.常に最新のソフトを利用できる
何もせずとも常に最新のソフトを利用でき、自動でアップデートされるため、手間や費用がかかりません。
インストール型会計ソフトでは、アップデートの度に追加でインストールする必要がありますが、
自動で更新されるので、更新忘れも気にする必要がありません。
2.銀行口座やクレジットカードとのデータ連携が可能
クラウド会計ソフトでは、銀行口座やクレジットカードとの連携もできます。
連携後は、自動で仕訳してくれる仕様となっています。
最初に勘定科目などを登録する必要がありますが、仕訳の入力作業が大きく軽減されるでしょう。
よって、経理事務の業務効率化に結びつきます。
3.法改正への対応が簡単
クラウド会計ソフトは自動でアップデートされる仕様なので、法改正への対応もする必要がありません。
クラウド会計ソフト側が対応してくれるため、自動で法改正に対応した機能が追加されます。
万が一不安点があったとしても、サポートセンターが丁寧に対応してくれます。
4.安心できるバックアップ
日々のデータはクラウドサービス(インターネット)に保存されるので、会社側は保存作業やバックアップ作業をおこなう必要がありません。
よって、安心してクラウド会計ソフトを活用できるでしょう。
5.経費・請求書・給与などバックオフィス業務を自動化することができる
クラウド会計ソフトによっては、請求書や経費・給与や勤怠といったバックオフィス業務を自動化できます。
さまざまなデータを一元化することで管理もしやすくなるでしょう。
また、自動で処理してくれるケースが多く、入力ミスの削減も期待できます。
6.簿記の知識がなくても帳簿作成ができる
クラウド会計ソフトを活用することで、簿記の知識がなくても帳簿作成ができるようになります。
仕訳をもとに貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)を自動で作成してくれるからです。
なお、仕訳が分からなくても、領収書やレシートを読み取り、自動で仕訳入力される会計ソフトもあります。
自動連携機能も併せて使うことで、効率よく帳簿を作成できるようになるでしょう。
7.スマートフォンからも操作可能
クラウド会計ソフトはクラウド上(インターネット上)にデータがあるため、インターネットさえ繋がっていれば、スマートフォンからでも操作可能です。
また、テレワークでも作業できます。
場所を問わず利用できるのもメリットの1つです。
クラウド会計を利用する6つのデメリット
クラウド会計を利用するデメリットは下記の6つです。
- ① 毎月費用がかかる
- ② 直接入力の場合、操作が遅い場合がある
- ③ 慣れが必要
- ④ インターネット環境がない場合には使えない
- ⑤ 税理士が対応していないとクラウド会計のアドバイスを受けることができない
- ⑥ 初期設定に時間がかかる
1つずつ見ていきましょう。
1.毎月費用がかかる
クラウド会計ソフトは毎月や毎年など、定期的に契約更新料として費用がかかります。
そのため、使う期間が長ければ長いほど、コストは膨らんでいきます。
インストール型の会計ソフトは買い切り式のため、購入後に費用がかかりません。
長い目で見た場合、クラウド会計ソフトは割高になりやすいです。
2.直接入力の場合、操作が遅い場合がある
クラウド会計ソフトは、良くも悪くもインターネット環境に左右されるので、ネット回線が不安定だったり重かったりすれば、直接入力した際に動作が遅くなる恐れもあります。
入力時にページを読み込むのが遅い場合、ストレスに繋がる可能性もあるでしょう。
3.慣れが必要
クラウド会計ソフトは機能が多く利便性が高いですが、使いこなすには慣れが必要です。
クラウド会計ソフトに限りませんが、実際に色々触ってみて機能を把握していくことが大切です。
まずは、仕訳など基本的な機能から慣れていくと良いでしょう。
4.インターネット環境がない場合には使えない
クラウド会計ソフトは、インターネット環境に接続して利用するため、インターネット環境がない場合は使えません。
仮にトラブルが発生してインターネットが利用できなくなった際は、作業ができなくなってしまいます。
5.税理士が対応していないとクラウド会計のアドバイスを受けることができない
自社が使っているクラウド会計ソフトに税理士が対応していない場合、クラウド会計のアドバイスを受けられません。
逆に言えば、税理士がクラウド会計ソフトに対応している場合、簡単にデータを共有できるようになります。
よって、クラウド会計のアドバイスも受けやすくなるのです。
6.初期設定に時間がかかる
クラウド会計ソフトの利用を始める際、初期設定に時間がかかるのもネックです。
勘定科目や補助科目の登録、連携させる場合は銀行口座やクレジットカードの登録など、多岐に渡る設定をしなければなりません。
また、期首から導入日までの仕訳も入力するため、手間がかかります。
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最後に
今回は「クラウド会計に向いている人・向いていない人」、「クラウド会計のメリット・デメリット」についてお話させて頂きました。
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弊社の方では様々な経理業務のご支援をさせて頂いております。
- ぜひ下のリンクから弊社HPをご覧頂き、些細な悩みでも構いませんので、気兼ねなくご相談頂けたらと思います。
また、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応するための、オンラインセミナーを実施しております。
奮ってご参加頂けたらとおもいます。
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