【経理のプロが徹底解説!】マネーフォワードを使いこなせば経理も楽にサクサクできる!
目次
「クラウド会計ソフト導入」というハードル
経理業務に割く時間を少しでも減らす方法の1つとしてクラウド会計ソフトの導入があります。
「便利なことは知っているから導入したいが、使い方や流れを理解するためのハードルが高い・・・」
とお考えの経営者様もいらっしゃることと思います。
また、業務の効率化をはかろうとすることで、今までの慣れた経理業務フローを変化させていくことになるため、その点でためらいを感じてしまうのも、よくわかります。
しかしながら、クラウド会計ソフトを導入し使いこなすことにより、初期設定の時間以上に経理業務を大幅に効率化することができます!
この記事では、クラウド会計ソフトの中でも「マネーフォワードクラウド会計」を例にとって、「クラウド会計ソフトではどんなことができて、それがどのように経理を楽にするか」を考えていきます。
ソフトの導入方法は?
まずはクラウド会計ソフトの導入方法をご紹介いたします。
※必要に応じて、マネーフォワードの公式の使い方ガイドをご参照いただけますと幸いです。
導入方法1:導入前の準備
導入の際のポイントとして、導入前に次の資料をご用意いただくと初期設定がスムーズに進みます。
前期の決算書類(創業・設立初年度の場合を除く)
使用開始時点の残高を入力するために必要です。
会社の勘定科目体系・補助科目体系がわかるもの
他社会計ソフトを使っていた場合はそちらのデータをご用意ください。
ネットバンキングに対応した口座やクレジットカードなどのログイン情報
クラウド会計ソフトの最大の強みである、口座連携→自動で仕訳の手続きをするために必要です。
※なるべく自力での入力を減らすようにすることが、経理に割く時間を減らすための第一歩です!
導入方法2:事業者登録(アカウント作成)
マネーフォワード会計を利用するためには、事業者登録を行う必要があります。
<法人の場合>
https://biz.moneyforward.com/accounting/
<個人の場合>
https://biz.moneyforward.com/tax_return/
経営者様の形態に合わせて、上記URLから新規登録(または無料登録)をしていただくことにより事業者登録ができます。
※法人・個人問わず「事業者」と呼びます。
また、事業者登録をする際に使用したメールアドレスがオーナーアカウントとなり、口座連携登録などの権限を持ちます。
導入方法3:事業者設定
トップページの各種設定→事業者より、事業者情報などの設定が可能です。
事業者登録ができましたら、ログインしていただき必ず設定を行いましょう。
※他社会計ソフトを使っていた場合、そちらに登録された情報と同じ情報を入力していただくことになるかと思います。
導入方法4:仕訳入力の設定
マネーフォワードクラウド会計は、これまでの記帳の状況により、マネーフォワードクラウド会計における仕訳入力のための設定が変わります。
具体的には、①~④のパターンが想定されています。
①他社会計ソフトを使って記帳をしていた場合
他社会計ソフトから勘定科目・仕訳・開始残高のデータを移行することができ、そちらの設定を行う必要があります。
②会計ソフトを用いず、Excelや紙などで記帳をしていた場合
マネーフォワードクラウド会計に取り込んで仕訳データにすることができるひな型が用意されており、そちらの設定を行う必要があります。
③まだ仕訳を入力していない場合(創業・設立初年度など)
現段階では入力する必要はありません。
④税理士に記帳をしてもらっている場合
顧問税理士よりデータをもらうなどして、①と同様の設定を行う必要があります。
ソフトの使い方は?
ここまで導入方法についてご説明いたしました。
ここからはクラウド会計ソフトができることと、それがどのように経理を楽にするかについてのご紹介いたします。
使い方1:自動で仕訳
クラウド会計ソフトを使用する一番の意味ともいえる、いわゆる「口座連携・データ連携機能」です。
※ここで、ネットバンキングに対応した口座などのログイン情報が必要になります。
「自動で仕訳」では、次のようなものとデータ連携をすることができます。
● ネットバンキングに対応した銀行口座
● クレジットカード
● 電子マネー他
これらとマネーフォワードクラウド会計とを紐づけることにより、たとえば通帳の取引一行一行を入力しなくても、自動で仕訳をしてくれるようになるというものです。
経理が楽になるポイントとして、取引一行一行をネットバンクなどからそのまま持ってくるイメージのため、入力漏れなどにより残高が合わない心配がなくなりますので、現金取引が少ない経営者様にとっては絶大な効果を発揮します。
※ただし、はじめのうちは勘定科目はAIによる推測で決められるため、取引の中身を人の目で確認して、AIに学習させていく必要がありますが、この作業を繰り返していくうちにAIの精度が上がっていき、確認することに要する時間も削減できるようになります。クレジットカード等も同様です。
使い方2:手動で仕訳
「自動で仕訳」は、データ対応が可能な会計資料に使える仕訳入力の方法です。
しかしながら、現金取引などは連携することはできないので、この「手動で仕訳」という機能で入力をすることになります。
「手動で仕訳」には、以下のような仕訳入力の方法があります。
振替伝票入力
紙の振替伝票のように仕訳を入力できます。
Excelファイル取込
現金出納帳のExcelをつけているときなどに有効です。
仕訳帳入力
表計算ソフトのような感覚で、高速入力することが可能です。
「自動で仕訳」では対応しきれなかった現金取引や給与取引などを入力する場合に使用する機能となります。
しっかりと入力の方法を使い分け継続していくことで、よりスピーディーに記帳することができます。
マネーフォワードクラウド会計が経営を変える!
ここまで、マネーフォワードクラウド会計の導入方法や使い方を説明してきました。
最後に、これまで挙げていなかったメリットと併せて、「このような連携もできる」というものを紹介いたします。
マネーフォワードの他のサービスと連携ができる
● マネーフォワードクラウド請求書
● マネーフォワードクラウド経費
● マネーフォワードクラウド給与
上記のサービスをお使いの場合、これらと連携をすることで、売上(売掛金)入金管理、経費精算、給与の仕訳を簡単に登録できます。
現状の分析がすばやくでき、今後の経営に活かすことができる
記帳はあくまでも、過去の経営の分析です。
スピーディーな記帳ができることは月次決算が早くできる、すなわち素早い経営判断を下すことができます。
過去の分析が早く終われば終わるほど、未来の経営にかける時間が増えます。
L&Bバックオフィスサポートでは、このような「過去の分析をすばやくし、未来の経営を考える時間を増やす」ためのお手伝いをしております。
もちろん、マネーフォワードクラウド会計の導入支援や活用支援も行っておりますので、お気軽にご相談ください!
まずはお気軽にお問い合わせください!
マネーフォワードクラウド会計ソフトの導入で経理が楽になる点についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
「実際に導入したくてもどうしたらいいかわからない」という方は、この記事を参考に導入検討を進めていただければと思います。
ただし、ここでよくある間違いとして
・マネーフォワード導入で即座に経理が楽になると思いこむ
・現在使用している会計ソフトとの連携のしやすさなどを鑑みずにクラウド化を進めてしまう
という行動をとってしまうことが挙げられます。
自分だけで行動してしまうと、かえって時間やコストの無駄遣いになってしまうこともありますので
専門家の助言を聞いてみるというのも一つでしょう。
このコラムを執筆した弊社の専門家は、現在無料で個別相談を受け付けております。
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